このブログでは、糖質制限を中心に健康について考えていきたいと思っていますが、真面目な話ばかりでなく、美味しくて楽しい話題、特に美味しいお店もどんどん紹介していきたいと思っています。
今回は東京を代表する古典酒場 伊勢藤 をご紹介したいと思います。
お店の概要
JR中央線・東京メトロの飯田橋駅、都営大江戸線の牛込神楽坂駅、東京メトロ東西線の神楽坂駅、いずれからも徒歩5分程度。距離的には牛込神楽坂駅が一番近いでしょうか。上り坂が続くので、往路は飯田橋駅ではない方が楽です。
目抜き通りである神楽坂通りの大きな寺院善国寺のちょうど向かいの細い路地を入った静かな一角に店を構えます。
店の佇まいはご覧の通り。素晴らしい佇まい。
この一角だけ見ていると、江戸時代か戦前にタイムスリップしたかのような気分に浸れます。
反対側の角度からもう1枚。
今回写真のご紹介は以上2枚のみとなります。
店内撮影は厳禁なのです。。(涙)
外観に負けず劣らず素晴らしい店内の様子もぜひご紹介したかったのですが。。
店内入ると土間にカウンター席が6席。その内側に囲炉裏が設置されています。
土間から続く一段高い場所に広めの客間があって、テーブルが
ゆったり配置されています。
落ち着いた物腰のご主人が囲炉裏端に控え、出迎えて下さいます。
囲炉裏端の奥に厨房があり、女性の方が2~3人。調理や配膳に忙しそうです。
メニュー
飲み物はビールと日本酒のみ。しかも日本酒は灘の銘酒白鷹一本です。
料理はまず何も言わずとも、一汁三菜とか一汁四菜などと呼ばれる一通りが提供されます。
これだけで済ませる方もいますが、その他木切れに書かれたメニューがあって、簡単な料理を追加で注文できます。
撮影厳禁なのでメニューの写真はご紹介できませんが、参考ページのメニューをご参照頂ければと思います(昔は撮影OKだったのでしょうか。。割と写真、載ってますよね。。)。
大体いつもほとんど変わらぬ内容ですが、
- 豆腐
- 納豆
- 味噌田楽
- 丸干
- たたみいわし
- 皮はぎ
- くさや
- いかの黒作
- いなご
といった具合。
もうこの品揃えだけで、時代劇の中に入り込んでしまったような気分になれる、大変シブい素晴らしい内容です。
飲み物と料理
この日は寒い日だったので、ビールは頼まず最初から日本酒を熱燗でいただきました。
お酒を注文すると、ご主人が囲炉裏に設えてある大変趣のある酒燗器で丁寧にお燗をつけて下さいます。
もちろん温度はお客さんのお好み次第。私は最初はぬる燗、その後普通の熱燗でお願いしました。
このお酒が温められるのを眺めながら過ごす時間が、なんだか厳かな儀式のようでもあり、同時にホッと和むような時間でもあり、ちょっとした緊張感と寛ぎを同時に味わうような不思議な感覚に陥ります(個人的な感想)。
そうして提供されたお燗酒。
白鷹は元々大好きなお酒で、最高の食中酒のひとつだと思っていますが、絶妙な温度にお燗されると、より一層お米の香りがふくらみ、とてもまろやかで優しい甘みを感じるお酒になります。
美味しい。。もうこのお燗酒があれば他に何も要らないなぁ。。などと思ってしまいます。
しみじみお酒を味わっていると、何も言わずとも料理が運ばれて来ます。
この日の一通りは、漬物(沢庵や桜漬け大根など)、玉子焼きと竹輪に胡瓜を詰めたもの、それに煮物だったかと思います。
いずれの品もシンプルで普通のものばかりですが、きちんとした食材を使い、丁寧に調理されていることが分かります。一品ずつゆっくり味わいながらいただきます。
「こんな素朴で滋味深い肴で毎日晩酌できたら最高だな。。」などとつい考えてしまいます。
終盤に提供される豆腐の味噌汁も、きちんと出汁がとられた美味しいものです。
〆の一品にこれ以上のものはないのではと思います。
まとめ
店の雰囲気、美味しいお燗酒、素晴らしい癒しの時間を過ごすことができました。
日本酒好きの方限定になってしまいますが、古典酒場好きなら、一度は訪問する価値があると思います。
店内撮影禁止だったり、独特の緊張感があったりしますが、ご主人は穏やかで丁寧な方だし、時折配膳で姿を見せる女性スタッフの皆さんも優しそうな方ばかり。
ワイワイ騒げるような店ではありませんが、一人、もしくは少人数で静かにお酒を楽しむ、店の雰囲気を楽しむ、という心づもりであれば、何の問題もなく大変素晴らしい時間を過ごせると思います。
伊勢藤(いせとう)
住所
東京都新宿区神楽坂4-2
電話 03-3260-6363
営業時間 17:00~21:30(L.O20:30)
定休日 土曜・日曜・祝日
参考ページ
古典酒場がお好きなら、ぜひこちらの記事も併せてご覧頂ければ幸いです。
古典酒場は大好きなので、ぜひシリーズ化したいですね。。^^